誰得な私見ばかりでございますけれども。
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ごく普通のアドベンチャー形式ですね。
まず主人公を選び、そこから別の二人のルート分岐選択肢、そして受け攻めを決める選択肢を5個ほど、という感じ。
ただその人の視点で同じ話を辿るのではなく、視点キャラによってシナリオは違います。
結末というか、結果として見れば確かに同じような感じですが、それまでの道は多少違い、結構面白いです。
また、シナリオは短めです。6種のシナリオ(受け攻めで多少違いはあるものの、そのシナリオの大筋は同じ)+αで、だいたいは1ルート1時間あれば完了します。短めで、手軽です。ミドルプライスですしね。
サクサク読み進められ、ちょっとした共感もあったりする、良い感じのシナリオでした。
上京して必死になり流されていく人。大人に流されまいと抗う子供。好きなことに熱中して周りを省みれなくなった大人。それぞれのルートでうんうん、となります。
キャラクターは、上京した大学生(おしゃれ)、反抗したいけどしきれない受験生、ちょっとどころじゃなく抜けた研究者です。それにそれぞれ、猫がいますね。
第一印象では受験生、万里が結構好きでしたが、やってみたら研究者野並さんが可愛らしくて、一番好きになりました。
かと言って大学生、千種が嫌いなのかと言えばとんでもない。彼は彼で結構面白く、いい子で、好きです。
CGは7年前という水準を考えると綺麗です。CGより立ち絵が安定するのはよくあることなので割愛。
立ち絵の表情差分は結構あって、ちょこちょこと変わる表情は良かったです。
また、夜がテーマということで少し暗めの色調でしたが、綺麗に塗ってあり、重たくは感じませんでした。
CVや音周りに関しては問題なしでしたが、なぜかセーブ時の効果音(SE)が初期設定から大きくビビりました。シャララララ~みたいな。いや綺麗な音ですけど。ビビりました。
BGMはwill系では常連とも言えるような、あるるかんさん。AM2:00という深夜を表現した綺麗で静かな音が多く、耳触りのいいBGMでした。
声優さんは安定感のある人ばかりで(もう7年前のゲームですが)落ち着いて聞けました。アマミヤミツルさんの出ているゲームは記憶する限り初めてでしたが、おっとりとした声はとても上手く、野並さんにマッチしていました。
そんな野並さんとのペアである猫、メンデレーエフ。この名前は元素周期表を作った人の名前ですね。
このゲーム、7年前です。すなわち、私はまだ18以下の頃ですね。ゲームの存在だけは雑誌(※全年齢です)で知っていたので、メンデレーエフの名前を知り、当時の理科(化学か?)の教師にどや顔で「周期表作ったのって、メンデレーエフって人なんですよね?」とか言ってほめられたのを思い出しました。勿論、その頃はまだ買えませんでしたけども。
閑話休題。
なお、こちらのゲームは廉価版と通常版があり、私は通常版(多分)でしたが、Windows7 32bitで無事起動、プレイ、ENDまで終了しました。動作も安定していました……というか、同社will系列(現ウィルプラス)のゲームは結構普通に動きますね。絶対服従命令(ランマール)も問題なく動きましたし。
普段ならBLゲームをコンプするとなんとも言えない欝になってくるんですが、今作は珍しくほんわかとした、落ち着いた気持ちでいられました。良いゲームです。いえいえ、他のBLゲームだって良い物です。
総評 ★=1 ☆=0.5
シナリオ…★★★☆
キャラクター…★★★★☆
CG…★★★☆
音楽…★★★☆
音声…★★★★
難度…★★★
▼75点▼
なにぶん古いゲームですしねぇ……。
でも満足です。鬱らないだけでも私には価値がある。あとジャスミンかわいい。
BLゲームの初心者、なんて人には結構合うかもしれませんね。
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