誰得な私見ばかりでございますけれども。
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公式サイト
BLゲームのレビューです。
CORE-DUSK『MESSIAH~メサイア~』
2006年8月25日発売
原画:CARNELIAN
シナリオ:片桐由摩
音楽:Elements Garden, KIM's SOUNDROOM
終わりました。何年積んでたんだろう……。
あらすじなどは公式を参照ください。
二日に分けてプレイし、約15時間くらい? そんなにかからなかったかな? くらいでクリアしました。
相変わらず既読判定とクロニクル100%にするので時間を食うメーカーさんです。いえ、見やすいし結構楽しいからいいんですけどね。
既に購入時で「煌が一番だろJK!!!!!!」みたいな勢いがあったと思います、確か。遼太に対してはほぼ興味なし。寧ろうぜえ…って第一印象があったため、攻略見つつ先にルート終わらせました。
ではでは各項目から。
■シナリオ
シリアス、シリアス、シリアス。
重いです。とにかく重い。欲望、愛情、嫉妬、恋慕、憎悪…そんな言葉が似合います。ヤンデレもちょこちょこ。
だからこそいいんですけどね。そもそも、CORE-DUSKなので、重たいのは承知の上です。そもそもこのライターさんな時点で(ry
文章は多少癖はありますが、丁寧で読みやすいです。
序盤のコミカルな遼太との同居の時点で色々重さは出ていますが(体験版あり)、館に囚われたあとはかなり重たくシリアス。そしてエロス。
遼太ルートだと、後半にエロが詰め込まれてましたが、煌ルートですと全四回の儀式のためにエロがあるわあるわのありまくりです。日常(?)的なところからも漂うエロ。
若干の矛盾(煌ルートで遼太にキスされたけどそれは体液が入ってしまって拒絶反応はしないの? ヴェロニカは結局? などなど)や、誤字は気になりましたが、全体で見ればとてもいい雰囲気の、重たくも深い愛の物語です※煌ルート前提
■キャラクター
館、という閉鎖状況のせいか、メインキャラクターは少なく、またボイスもメイン三人のみです。
主人公である拓人、拓人の後輩でバンド仲間の遼太、吸血鬼である煌。
サブには、館に仕えるメイドヴェロニカ、夢を見せる夢魔アリス、恋慕を遂げられず愛憎に走った千春。
館外ではバンド仲間などなどがいます。
嫌いなキャラ、と決めるとアレですが、やっぱり遼太が……いくら遼太グッドエンドや、煌グッドエンドで成長してくれたとはいえ、それ以外ではもう、もう…ひどいお子様です。わがままです。恐ろしい。自分勝手で、拓人のことを考えてない。千春関係のことでもドン引きでしたね。身代わりのつもりはなかったとしても、最低だろ、という。
バッドに至っては犯し尽くして拓人を心身共に壊すし、殺すし……おいおい、という感じです。
グッドでの成長ぶりにはなんだか嬉しくなりましたけどね……。
反して煌。第一印象から好きですね。ヴィジュアル的にも、あぁ吸血鬼だわーって感じです。でも弱々しさもにじみ出てて、無理してそうだなぁ、と思ったり。今にも泣き出しそうな人だと。
彼のEDで泣かなかったのはなかったですね。バッドはまぁ、泣くというより悲痛という感じで。アナザーエンド1,2とトゥルー(グッド)エンドでボロ泣きですよ。特にTRUEはやばかった。アナザーがどちらも寂しく切ない終わり方だったせいで、もう、良かったねええ!!という感じです。
サブキャラクターでは州清がきっと人気なのではないでしょうか。私も好きです。攻略対象でないながら、バッド扱いでエロシーンありますしね。FDでは結構な優遇具合です。いい意味で。
BLゲームでは非常に珍しい、と言える女の子のみのCG ここはやはり本場というか、上手いです。当たり前ですね。普通にエロゲのヒロインにいそうです。
それと、アリスはおそらくというか、間違いなく不思議の国のアリスの、アリス(アリス・リデル)でしょう。そしてアリスが愛してやまないのはルイス・キャロル。不思議の国のアリスの作者ではないかと。
ルイスには幼女性愛の傾向があった、なんていうのはよく語られますしね。そんな昔のことは実際はどうかわかりませんが……。
■CG
綺麗です。やはり好きな原画家さんですし贔屓目で見てしまうんですが、塗りも結構好きなので。
崩れた絵はあまりなく、また、値段を考えると凄い枚数です。差分がさほどないとはいえ、100枚超えだなんて。お疲れ様です、という。確かにエロシーンで使い回しはなかったです。
■システム
快適です。
音量の調整、セーブ・ロード、クイックなど。ほしいものには一通りあり、一番ありがたいのが、終わるときなど中央に出る【YES/NO】でカーソルが自動移動することです。地味に楽でありがたい。
また、ORBIT系ではおなじみですが、カーソルを上に向かわせる事によってセーブ・ロード、コンフィグ、エンドなど出来るのも助かります。いちいち右クリックしたりするのが面倒なんですよね。
ファナティカでもありましたが、クロニクルシステムで今自分がどのあたりにいるのかが一目瞭然というのがいいですね。既読判定がちょっと面倒でしたけれど。
炎アイコンで何%という表示も、ゲームの雰囲気を壊さずとても綺麗でよかったです。
■音声・音楽
問題なし。
拓人の声優、皇 帝さんは本当に熱演、熱演、熱演です。男前美人受け。
基本は受けなので、凄いお疲れ様だなぁーという。エロシーンの数だけ皇さんは頑張っている!!
煌役の黒瀬鷹さんはとにかく低い声で、最初は違和感がありましたが、煌にはぴったりです。吸血鬼という妖しさも上手く引き出せていたと思います。
遼太役の凪野 隼斗さんは、元気で、でも子供っぽい、背伸びしたがる遼太を上手く演じていらっしゃいました。
また、千春に対して怯える演技が凄い必死さが伝わってもうなおさら遼太が嫌いになりました(※褒めてます
全員が全員、綺麗にハマッた役どころだったと思います。
音楽に関しては、ORBIT系では御用達の安定のKIM's SOUNDROOMと、アニゲーでは有名なElements Gardenのタッグですので非常に上手く世界観を作っていました。やはり館モノで、重たいBGMが主ですが、それでも日常BGMなどの明るいものもあり、とても多彩です。安心して聞き入れる楽曲が多かったと感じました。
■難度
攻略見てなきゃ厳しかったです。遼太はまだしも、煌ルートはちょっと面倒くさい。
また、クロニクルを完全に埋めたいならどちらにせよ虱潰しに選択肢当たる必要あり。
■コスパ
いいと思います。私はプレミア版がどうしても欲しくて新品でなく中古で買ってしまったのですが、現在通常版として得られている品の値段を考えても、コスパはいい方だと思います。ボイスがメイン以外ないとしても、CGがとにかく多いです。それだけでお腹いっぱいです。
▼総評▼ ★:1 ☆:0.5
■シナリオ:★★★★☆
■キャラクター:★★★★
■CG:★★★★★
■システム:★★★★
■音声・音楽:★★★★
■難度:★★★★
■コスパ:★★★★
→90点
結構な贔屓目もありますが、それでもかなり名作だと思います。人を選ぶかもしれませんし、長いし、エロいし、重いけど、とてもいい作品だと思います。
そのゲームの世界観に、雰囲気に浸りたいという人には、是非とおすすめしたいゲームです。
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